「テレワーク、すごく自由!」「在宅勤務めっちゃいいじゃん」と思っていたのは初めだけで、気疲れを感じる人も増えているようです。
何となく体がだるいなど、テレワーク疲れとも言われています。
テレワークの導入により、場所を選ばずに自由に働けるようになったはずが、この働き方の変化が心身に悪影響を及ぼしていると言われています。
柔軟で自由度が高い働き方にもかかわらず、ストレスを感じるのはなぜなのでしょうか。
このテレワーク疲れも、原因によって適切な対応をする事によって解決し、働き方の自由を最大限に活かすこと場合もあります。
また、もしあなたが、今テレワーク、在宅勤務を中心とする働き方が求められる企業に転職をしようとしている場合、注意が必要です。
なぜなら働き慣れた現職でリモートワークをするのと、転職先でいきなりリモートワークで業務を求められるのでは、状況が異なるからです。
リモートワークの特徴について、実体験を交えながらその対処法を見てみましょう。
転勤直後からリモートワークが予定されている方へも、お役に立てる内容かと思います。
私自身もフルリモートになって悩み、自分なりに対応した「テレワーク疲れ」対策について書いていきたいと思います。
テレワーク疲れの原因
いくつかの理由に分けられます。
- 運動不足
- 社内のコミュニケーションのロス
- 同居人、家族によるストレス
- 環境を整えることができない
- 自己管理できない。
フルリモート勤務になり、初めは嬉しかった私も徐々にストレスを感じるようになっていきました。
それぞれの理由について見ていきたいと思います。
運動不足
通勤がなくななり、オフィスで勤務しなくなっただけで、一気に身体を動かすきっかけがなくなる事に気がつきました。
スマホの万歩計を見ていても明らかです。
私自身、オフィスに出社する日は7,000歩以上あるのが、
在宅勤務の日は、意識して動かなければ100歩以下ということもザラです。
電車での通勤、オフィスの中での移動だけでも意外と動いていたことに気がつきました。
意識して身体を動かす時間を設ける
自宅だと空間も限られているので、定期的に外へ散歩に行くのも効果的です。
太陽を浴びるのがすごくリフレッシュになったりします。
週末など、身体を動かしなどストレスを発散するための趣味を持つのことも、リモートワークが中心であるならば重要です。
趣味も増え、ストレスへの対処法を持ち、健康維持にもつながるのは、非常に良いです。
社内のコミュニケーションのロス
顔を見て仕事ができないのは、気がつかない間にストレスになります。
オフィスにいた時は、意識しなくても顔を合わして、デスクや給湯室、トイレなどで雑談ができていました。
これが在宅勤務になると、雑談するにもオンライン会議を設定しないと話せません。
雑談が重要なんて、在宅勤務になるまで、当たりまえすぎて思いもしませんでした。
実際の自身の経験で、気がつかな間にストレスになっていたのが、サボっていると思われないようにしようと、気がつくと意識していたことでした。
社内チャットがくれば別のタスクを対応していても、即座に返信しようとしたりしていました。
一方で、同僚へ依頼していた仕事の進捗がなかったり、朝から送っている確認事項のチャットへの返信がなかったりすると、「もしかして何か怒らせた?」「埋もれてるならリマインドするべきか」、など考えている時間さえもストレスでした。
オフィスなら、デスクに行けば単純に忙しいのかも確認できたし、場合によってはすぐ聞けたようなことも、オンラインだと些細なことの積み重ねが意外とストレスになっています。
チャットへの返信時間を設ける
過度な頻度のメールやチャットの確認には大きなストレスがかかると言われています。
メールの通知のたびに作業を中断していては、また業務の効率化においても良くありません。
作業時間はチャットを確認しないなど、自分の中でルールを作り、チームとも理解を共有しておくことが効率的な作業につながります。
雑談の場を設ける
また、雑談は相手のことを知り、信頼関係を築く上でも重要なので、チームビルディングの場としてなど、予定として定期的にスケジュールするのも一つの方法です。
チームを作る上で、相手を知り、相手の特徴に合わせてコミュニケーションができることは結果的に仕事を進める上でも役に立ちます。
普通に業務上での会議しかなければ、チームメンバーの情報が足りず、形式的で遠回りなコミュニケーションしか取れなくなってしまいます。
他部門との繋がりは、意外と会社の食事会の場で築けたりします。
誰に何を聞けば良いのか、誰がどんな仕事をしているのかという情報無しには、非常に動きずらいです。
会社として、オンラインであっても社員同士のつながりを育むイベントを企画している場合は良いですが、そうでなくても、日頃から個人的に自己紹介をしてネットワーキングをしておくことが重要です。
意図の共有無しには、結局、進捗共有にとどまってしまいかねませんので、注意が必要です。
アイスブレイクとして冒頭に時間を設けるなど工夫も求められます。
同居人、家族によるストレス
コロナ禍になり、一緒に家で過ごす時間が増えたことにより、夫婦仲が悪くなったという話も聞きます。
また同棲するカップルで自分だけが、リモートワークだと、
「家にいるなら洗濯機回しておいて」など
家事の負担が増えたり、
フルリモートを期にあえて、実家住まいにした私のケースでは、食事の時間や掃除の時間など、
初めのうちは、家族のスケジュールに合わなかったり、空間を別けきれず、苦戦しました。
子供やペットがいる家庭ではなかなか仕事中だからという理由では、無視できないことも起こります。
話し合う
会社でしか過ごすことができなかったオフィス勤務から、通勤の必要無くどこでも働けるリモートワークになることで、より時間を共に過ごしたい人との時間を過ごせることが可能になります。
その分、家で仕事する際のルールを作っておくことが重要です。
また、リモートワークというコンセプト自体が新しく、場合によってはあくまで業務中であることを説明する必要もあるかもしれません。
お互いの事をわかっている近い関係の人だからこそ、明確にしておくことで認識の違いから起こるすれ違いを最小限にすることができます。
環境と整えることができない
リモートワーク初期は、床に座ってローテーブルでノートパソコンをしていて、
オフィスのチェアと机のありがたさを身にしみて感じました。
仕事用の部屋を用意できる場合はいいですが、そうでは無い人の方が多いと思います。
ダイニングテーブルで作業したりしていると、同居人が周りに見えてなかなか集中することも難しくなります。
意外と気が付かないのが、ずっと家にいると仕事モードとプライベートのオンオフの切り替えが難しい事に気が付きます。
リモートワークになって、いつまでも仕事をしてしまい、業務時間を終えても頭の中は仕事のことばかりでずっと仕事モードのスイッチオンになってしまうこともあります。
ベッドから仕事用のパソコンや、仕事の資料が見えたりすると、どこかで意識してしまうなど、
空間的に仕事用の備品とプライベートのものが混じることで、私個人の経験としても、意外と気持ち的にも分けるのが難しいことを学びました。
仕事の場所を分ける
リモートワークの仕事を受けるなら、最低限仕事用のスペースを設けるのがおすすめです。
デスクとチェアがあれば、その場所は仕事の場所として、置くものを分けたり、自分の中でも切り分けることができます。
くわえて、自身のスイッチの切り替えとして、自分なりの”儀式”を取り入れるのも一つです。
これをやったら業務終了とするもので、私の場合は仕事前と後に30分の散歩に行っていました。
自己管理ができない
リモートワークのチームでは、成果主義になる傾向にあります。
「上司がどのように部下を評価するか?」というと、
リモートワークの場では、プロセスよりもアウトプット、成果を求められます。
在宅勤務では、仕事に対する姿勢やプロセスが見にくいので、その分、判断材料が成果に偏ります。
私自身、うまくいっている時は良かったのですが、売上が落ちて成果が出しにくくなった時に、上司から成果だけしか見られないことがあり、大変な思いをしました。
リモートワークは、働き方において自由が認められる分、その分成果で自身をアピールしていくという、結構シビアな制度です。
その分、パフォーマンスが出せるよう自己管理が求められます。
- 仕事モードとプライベートモードのオン・オフスイッチとなる儀式を作る
- 散歩。通勤の重要性を改めて感じました。
- 通知は、Do Not DisturbモードやWellBeingモードを使って、通知に気がつかないようにする。
- 仕事スペースとプライベートスペースを分ける
- パソコンが目につかないところに。
休暇期間中や業務終了後にメールを確認するだけでも、ネガティブな影響があるという調査報告は多いです。
単純に健康に悪いだけではなく、一緒に過ごしているパートナーや家族との関係悪化につながるという調査結果もあります。
さらには、休暇期間中のメールチェックが及ぼす影響として、記憶においても、楽しい思い出よりも仕事の思い出として記憶に残ってしまうとも言われています。
まとめ
いかがでしょうか。
リモートワークにまつわる、テレワーク疲れの原因とその対応方法について見てきました。
自由が許される分、自身をコントロールして、成果をアピールしていく必要がある高度な働き方です。
こうした変化を楽しめるのであれば、これ以上ない環境でメリットも多いです。
慣れるまでは、適応が必要ですが、慣れてしまえば自由を得ることができます。
とはいえ、一人で結構孤独なので、うまくいかない時も動揺しすぎずに、ストレスを発散する方法を持ち、うまくやっていく必要があります。
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