面接で長ったらしく話さない。経験を整理して伝えるSTARメソッド【具体例付き】

転職
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こんにちは、外資系転職エージェントで働く、Kirinです。

本記事では、求職者からよくある悩みを解決するフレームワーク、STARメソッドについてご紹介します。

実際に転職エージェントが面接対策で求職者の方へ紹介している手法です。

気がつくと、何がいいたかったんだっけ…?

過去の経験について聞かれると、気がつくとまとまりなく長く話してしまっていた

みなさんも日常でそんな経験ありませんか?

  • 面接での経験についての質問への回答
  • 上司への報告

特に面接のシーンでは、経験豊富なお持ちの優秀な人、やったことが多い人ほど陥りやすいように思います。

Kirin
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自身の経験を伝える時に役立つ、STAR のフォーマットを使えば、

明日から、構成立てて伝えやすくなるかも!

結論を先にまとめると、ポイントは、STARの構成で伝えることです。

S(Situation: 状況)、T(Task: タスク)、A(Action: 行動)、R(Result: 結果)の順番で話します。

個人的にもこの構成が頭の中にあるのとないのとでは、大きな違いがあるように感じます。

話す時の構成をまだあまり深く意識されていなかった方だけではなく、

すでに発言をまとめて話すフレームワークをお持ちの方も、経験に特化したフレームワークとして加えていただくのも良いかもしれません。

よくあるシーンと、それに対してどう答えるのか。例を踏まえてみてみましょう。

伝え方に悩む候補者から聞かれて、私自身学んだこのメソッドについて覚書として残したいと思います。

最後にこのSTARの効果を強める、プラスアルファのポイントについても紹介したいと思います。

面接でよく聞かれる過去の経験

面接では、過去の経験はよく聞かれる項目です。

面接官が、候補者へ質問する際に学ぶフレームワークに、行動面接(Behavior Based Interview )というものがあります。コンピテンシー面接とも呼ばれ、外資系企業で導入されています。

行動面接とは…?

過去の経験を訪ねる質問から、その人が、どういうスキル、経験を持っているのかについて知るための方法です。

何をこれからしたいのか、何ができるのか、という現在、未来のことは、いわばWant(これからやりたいこと)意図せずとも混ざって話してしまいます。

そうすると、評価する側も複雑になってしまい、最悪の場合、入社後のミスマッチにつながってしまいます。

そこで、フェアに候補者を評価するために、過去の経験で実際にどのような行動を取ってきたのか、経験をベースに評価する方法です。

面接官
面接官

困難に遭遇した時にどのように乗り越えてきましたか?

「A社で働いていたときに、XXXというプロジェクトを担当してして売り上げを150%改善しました…B社の時は、… 当時はまだ、今みたいに〇〇は当たり前ではなくて、上司の承認を取るのも大変だったんですが…他にもXXXという社内での表彰も受けまして…」

豊富な経験がある人ほど、達成してきたことも多いので、聞いている側も要点を掴むのに必死になります。

面接後、そのプロジェクトでその人が何を達成したのか、どのような役割をしたのか、そもそも何でそのプロジェクトが立ち上がったのかなど、振り返ってみれば、意外と効果的に伝わっていないことも多いです。

話を聞く側の面接官も、次のステークホルダー、決裁者に候補者の情報を回さなくてはならないので、

面接においては、響く部分をコンパクトに伝え、極端に言えば、1番伝えたいところを面接官のメモにとってもらえれば成功だと思います。

行動面接で有用なSTARメソッド!

そういった過去の経験について伝える上で、鍵となるのが下記の3つのポイントになります。

  1. Situation: 状況、背景。当時どういう経緯でそこに至ったのか、どういう状況だったのか。
  2. Task: タスク。Action: 行動。それに対して、どのような対応をしたのか。他に一緒に動いた人がいた場合には、どのように周りの人を巻き込んだのか。
  3. Results: 結果。結果として、どういう効果があったのか。周りの人たちからの反響など。

行動面接では、上記のSTARのメソッドが有効とされています。

過去の経験を伝えてみる【具体例:トマトジュースの商品PR】

例えば、実際に私が面接対策をサポートした候補者の例をご紹介したいと思います。

候補者
候補者

動画で商品動画とポップを作った話をしよう!

商社で働いていた彼女は自社の製品のPR商材を提案した経験をお持ちでした。

その経験をSTARのフレームワークに合わせて、分解したいと思います。

Unsplash
  1. S(状況): 「店舗で販売している、果物ジュースの販売売上が落ち込んでいた。」
  2. TA(タスクとアクション)
    • 無添加のオーガニックジュースであること、濃厚なトマトジュースのテキスチャーなど、商品の特徴がうまく伝わっていないと考えた
    • 店舗用の、商品の紹介のポップと紹介用の動画を作成した。
  3. R(結果):
    • 動画と紹介用のポップにより、ターゲットとしていたオーガニック好きな人たちの注目を集めることができた。
    • また販売店の店頭スタッフの反響として、ポップがあることで商品の説明がしやすく、勧めやすくなったとの声があった。
    • 売上としても、前月比10%アップという結果も作ることができた。

S(状況)には、当時の状況として、課題やアクションに取るに至った経緯がきます。

TA(タスクとアクション)には、自身が課題に対して、どう考え、実際にどう動いたかの行動がきます。

R(結果)には、その結果として、数字的なUPや、周りからの反響などがきます。

フレームワークに当てはめるだけで、自身の経験が整理されます。

STARメソッドにプラスアルファ – 自分だからできたこと –

ここまでが一般的なSTARメソッドですが、

このSTARメソッドで、もう一点プラスアルファで意識いただきたいのが、自分だからできたことを結果の中で補足することです。

フレームワーク通りに話せても、アプローチが一般的なものである印象に留まってしまうと、せっかく整理されたものの、もったいないです。

100人が同じ状況にいても、同じ行動、結果にはならないと思います。
必ず100通りあるはずで、自分だからその結果になったという部分を考えてみましょう。

例えば、上記の例で、
インスタグラムがすごく好きで、中でもグルメ系のインスタグラマーのアカウントをフォローしていたとします。

そうすると、下記のようなポイントも補足できるのではないでしょうか。

TA:「動画の作成には、自身がフォローしているグルメインスタグラマーの商品動画を参考にして、注ぐシーンにフォーカスした動画としました。」

R:「一般消費者の目線で、自分が魅力を感じたことを自社の製品においても、活かせないかと思い、注ぐシーンにしたことで、リッチなパルプ入りの果汁100%の重厚なテクスチャーを伝えることができました。」

上記はあくまで例で、実際のケースはもう少し詳細が複雑なケースなどがあるかと思います。

面接における一番の目的は、「興味を持ってもらうこと」にあります。
先方の興味を探る上で、自身の経験の中で引っかかる部分があれば、そこからどんどん深めて話していくこともできます。

経験の中でも、自分だからできたことを伝えられると、自信の価値観や強みとしていることに話をつなげることができます。

そうすることで、その他大勢から、いち個人としてユニークになり、他の候補者とも差別化ができます。

経験を話す際には、自分がやったからその結果になったという、自分ならではの結果を意識して説明してみよう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

転職における面接だけではなく、日常の業務の中でもよくある、上司への報告へ応用できるのはないかと個人的には感じています。

何があったのか、どういうアクションをとって、結局どうなったのか。まとめて説明しなくてはいけない時に意識して使っています。

マネージャーも人間なので、個人の成果をなかなか全ては覚えきれないので、アピールするべきところは、結果として推し気味で伝えています。笑

お役に立てば幸いです。では!

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