「転職エージェントと話すんだけど、何を準備したらいいかな?どんな心構えが必要か?」
忙しい時間を縫ってのせっかくのエージェントとの会話、有意義にしたいですよね。
実際に友人に聞かれて、「私がエージェントとして、どういう候補者とうまく会話を進められたのか」企業への紹介につながった候補者との初めての会話を振り返ってみました。
その際に友人と話したこと、この記事でまとめたいと思います。
ポイントは主に面談におけるゴールと心構えです。
- まずは、希望を伝える
- 一方で、任せる部分。相手の提案を聞いてみる。
- 提案に対して、フィードバックを返して、双方の認識を合わせていく
「スーツを買いに行って、革ジャンをすすめられないために」どのような準備が必要か見ていきましょう。
面談で聞かれる具体的な質問についてはこちらでまとめてみました
希望を伝える
初めてのエージェントとのビデオ会議、緊張もしますよね。
心構えとしては、「まずは話してみる」ぐらいで OKです。
ただ、「時間の無駄だったな」という風にならないように最低限の準備をしましょう。
時間を無駄にしないために、この面談で何を得たいのか目的を持つことが重要です。
大前提として、エージェントは、求人案件を営業してくれるセールスマンです。
求職者自身がどの方向に進みたいのかの軸がなければ、
的はずれな案件の紹介、また企業への紹介についても具体性がかけるものになってしまい、
結果的に面接にも進めず、エージェントの紹介の強みを活かすことができません。
では、どう軸を持つべきか。
転職活動は人生の中であまり多くあるものではありませんが、服屋にお買い物へ行くことをイメージするとわかりやすいです。
例えば、転職活動のためにジャケットが必要で、服屋に買いに行くとします。
店員さんに、「ただ見てるだけです」と伝えると、
営業力のあるアパレル店員さんなら、今の流行りや、新発売の製品など、お店として売りたいものや、当たり障りのないジェネラルなものを紹介されるでしょう。
その結果、ジャケットを買いに行ったのに、アパレル店員さんの巧みな話術によって、流行りの革ジャンを買ってしまうことになるかもしれません。
(ちなみにこれは学生時代に実際にあった友人の話です。)
服の買い物ならば、別に良いですが、程度の差はあれ、これは転職エージェントとの会話でも実際にありえる話です。
エージェントもビジネスで紹介ノルマもあるので、
「まずはお試しで」というかんじで、エージェントが売りたい案件への紹介を優先して紹介される、押し付けられることもあります。
なので少なくとも、「3万円以内の予算で、ビジネスカジュアルなジャケット」など自身の希望、条件を伝えることが重要です。
準備として、どういった求人についての情報を得たいのか、
勤務形態や給与レンジ、業種・職種など最低限の希望はまとめておくようにしましょう。
自身がどういった人であるのかを説明するべく、
準備があれば事前に履歴書と職務経歴書を送っておくのがベターです。
何もインプットが無いと、話してから紹介する求人をその場で決めようと思うエージェントも多いです。事前にプロフィールがあるとその分準備もでき、紹介される求人の精度も格段に上がります。
任せる部分。相手の提案を聞いてみる。
業界に詳しく、最新のマーケットの状況を知っている、プロの意見を聞くのも、エージェントに相談する醍醐味です。
うまくいけば、自身では考えつかなかった観点で求人を紹介してくれることもあります。
まずは、エージェントの強みを聞いてみましょう。
紹介実績や担当領域などを聞くことでその人に期待するべき案件紹介のイメージが具体的になります。
その上で伝えるべきは、自身の考え方や価値観を伝えることです。
考え方や価値観をいきなり伝えるといっても難しいですよね。
そこで有効なのが、現職でやっているこそ、そしてこれまでのキャリアについて話すことです。
それぞれの転職理由には、それなりの自身の考えが合ったはずです。
優秀なエージェントは、そういった過去の転職理由や、現職で強みにしていること、過去の経験から傾向や共通項を見出すのがとても上手です。
それらの情報を元に、自己分析だけでは見えてこなかった、第三者的な観点でどういった案件が合うのかを紹介してくれます。
また、自身の希望の人気の求人だけではなく、市場的にどのような企業で自身のプロフィールが求められているのか、選考が進みやすい求人についても紹介をしてもらえます。
ガチガチの希望だけでなく、柔軟に検討ができる部分はOPENであることを伝えるのはエージェントの意見を聞くうえで良いですが、一方でNGなところは、クリアに伝えましょう。
例:「業界はOPENだけど、商材は自身がユーザーになれないアルコールなどの嗜好品は避けたい。」
双方の認識合わせ
いざ提案を聞いてみたら、
「言ってなかったけど、やっぱりこれは無し。」「もっとこういう系の話聞きたい。」
と具体的にどういった案件を希望しているのかの意見もでてくるでしょう。
単純なヒアリングや一方的な案件紹介ではなく、認識のすり合わせの部分でここでエージェントの力量の差が出ます。
似た求人案件が多い中でどこが比較ポイントなのか、
企業の市場優位性やカルチャーなどの特徴や、条件の違いなどを提案の中で説明してくれます。
エージェントの提案を聞くだけでも、比較のポイントが見えてきて、自身の求人探しにも役立ちます。
また、転職活動前なら意外と自分の中での希望の整理や、過去の経験について言語化ができていなかったことに気が付くこともあるでしょう。
そういった際に、今市場にある案件を元に、具体的にどういった求人が自身が求めているものなのかを整理していくのもスムーズです。
話したエージェントの担当領域がドンピシャであれば、
後は伝えた希望や経験をもとに案件紹介をメールベースでしてくれるので、
興味があるものがあれば、その案件について詳しく詳細を聞く第2回を調整するといった具合です。
うまく希望する案件の紹介をしてもらうために最低限希望を伝える準備をしてみましょう。
うまく認識を合わせられないと、関係のない案件ばかりがメールで送ってこられ、新規案件の紹介の電話ばかりかかってくるようになってしまいます…。エージェントが不要な連絡ばかり送ってくる営業マンにならないよう、軸と希望を明確に伝えましょう。
まとめ
エージェントとの会話を有意義にするためのポイントとして面談におけるゴールと心構えについてみてきました。
ポイントは以下の3点です。
- まずは、希望を伝える。
- 一方で、任せる部分。相手の提案を聞いてみる。
- 提案に対して、フィードバックを返して、双方の認識を合わせていく。
求人案件を営業するエージェントのペースに飲まれるのではなく、
準備として、自身の希望はどういったものなのかを最低限準備し、エージェントとの会話から想定していた情報を持ち帰られるよう準備をしてみましょう。
とはいえ、エージェントも人間なので、相性があったり、
限られた時間の中で一発でぴったりの求人を紹介してもらうのは難しいかもしれません。
例えば、30分の電話であれば、10分ぐらいで自己紹介と転職における軸を伝え、
残りの10~15分ぐらいで2件ほどの案件の紹介を受け、残った時間で質疑応答ができれば、まずまずです。
話したエージェントの担当領域がドンピシャであれば、紹介された案件について詳細を聞く第2回を調整してみてもいいかもしれません。
うまく希望する案件の紹介をしてもらうために最低限希望を伝える準備をしてみましょう。
お役に立てば幸いです、ではー
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