結論、今回は無事ダバオにて陰性証明書を取得し、スムーズに帰国をすることができました。
ネットでの検索をする中で、マニラでの検査についての情報は多くある一方で、ダバオからのケースはあまりなかったので、旅行中ドキドキでした。
準備をしていないと、せっかくの旅行中も心配で心から楽しめないことなってしまいます。
準備さえしていれば、安心して旅程を過ごすことができるので、調べる中で集めた情報をこちらにまとめておこうと思います。
日本への帰国の際は、ワクチン接種を3回以上完了で、PCR不要。完了していなければ、PCR検査の陰性証明書の取得が必要!
2022年9月以降の日本への帰国予定の渡航者は、ワクチン接種を3回以上完了していれば、PCR検査陰性証明書の取得が不要になりました。
一方で、フィリピンへの入国に関しては、ワクチンの2回の接種済みの場合、2022年11月の緩和により、入国前の検査が免除となりました。
完全にワクチンを接種した者(Fully vaccinated)
https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01018.html
以下の条件を両方満たす場合は、完全にワクチンを接種した者と見なされ、出発国出発前の検査を免除される。
(1)出発国からの出発日時から遡って14日以上前に、ファイザーなど2回接種する種類のワクチンを2回接種済み、またはヤンセンなど1回接種する種類のワクチンを接種済みのこと。
(2)以下のいずれかで発行したワクチン接種の証明書を携帯/所持していること。
ア 世界保健機関(WHO)が発行した国際ワクチン接種証明書(ICV)
イ VaxCertPH
ウ 外国政府の国または州の紙面/デジタルの接種証明書
エ その他のワクチン接種証明書
ただし、日本への帰国の際には陰性証明書の提示が必要となります。
有効なワクチン接種証明書を保持していない全ての入国者(日本人を含む)は、出国前72時間以内に検査を受け、医療機関等により発行された陰性の検査証明書を入国時に、検疫所へ提示しなければなりません。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
つまり、ワクチンの接種証明書さえあれば、フィリピンへの入国はスムーズなものの、一方で日本への帰国の際に陰性証明の準備が必要となります。
出国の際の準備については、別途書きたいと思います。
意外と高ハードルだったフィリピンでの接種
フィリピンでの医療機関に全く馴染みのない私にとって、現地で時間内にPCR検査を受け検査証明書を取得するのは、意外と高ハードルなことに準備をする中で気がつきました。
ワクチンの接種を3回以上行っていない場合、出発空港(航空会社のカウンター)にて、接種証明の提示に加えて、陰性証明提示を求められます。
この検査証明書がなければ、飛行機に乗ることさえできません。
日本帰国の際に日本の空港(検疫)で検査証明書を提示しないと日本への入国ができず、強制送還されてしまうとのことでした。
検体採取から搭乗便の出発予定時刻までが72時間以内という限られた時間中で、スムーズに証明書を取得するための準備が重要です。
特に私の場合、日本への帰国に向けた出発の前日がダバオ-マニラの移動日だったため、余計にスケジューリングが重要でした。
出発日前々日に検査をし、その日のうちに審査をし、前日に原本を受け取り、当日はスムーズに日本へ帰国することができました。
実際に検査をした流れについて書いていきます。
ダバオでのPCR検査 – Vitalab –
今回はダバオでの滞在だったため、滞在先からすぐ近くの、Vitalabという医療機関にて検査を受けました。
料金や営業時間など最新の情報は、Facebookのページの情報を参考にしていました。
Vitalabという大きな看板が出ているので、通りからは見つけやすいです。
建物の左側から奥に入ることができ、奥に行くと建物の裏側が検査場となっています。駐車場にもなっているので、ハイヤーにもそこで待ってもらいました。
造りは簡単で、受付の窓口と、検査の窓口、待合の椅子が並べられているのとトイレがあります。
周辺に日本人も多いためか、順番待ちしている人も日本への入国のために陰性証明書を取得しにきている人が多かった印象です。
そのためか、窓口で日本の政府のフォーマットを見せると、頻繁に対応をしているようで、先方に既にフォーマットの準備もあり、指定フォーマットでの作成依頼もスムーズでした。
注意点としては、マスクが必要なのと、フォーム記載のためのペンも必要でした。
窓口では、英語もしくはタガログ語でのやりとりでした。内容的には、検査の目的、出国のスケジュール、受けたい検査メニューを伝えます。
向こうからは、結果の受け取り方についての案内を伝えられます。
案内は丁寧で安心して検査を進めることができました。
個人的には、検査フォームに手書きで書いたメールアドレス宛に検査結果が時間通りちゃんと届くのか不安でした。nとhだったり、0とoが混在するなど、わかりにくいものはやめて、シンプルなものを準備しておくべきだと気がつきました。
ただ、そんな心配をする必要もなく、届く目安の時間と、届かなかった場合の問い合わせ先として連絡先メールアドレスをもらえたのが安心でした。
担当の人次第のところもあると思いますが、送付先のメールアドレスについて、口頭でアルファベットを確認してくれたのが安心でした!
4-6時間での検査結果が出るメニューで依頼しましたが、結果、その時間よりも短い時間で、検査結果が届きました。
実は、帰国の72時間よりも早いタイミングでスケジュールに余裕があったので、保険として検査を受けることができるのか確認のため、窓口へ行きました。
その際には、検査の目的を尋ねられ、帰国の時間を確認してくれて、今受けると帰国までに検査結果が無効になってしまうことを丁寧に教えてくれました。
結果、72時間以内である、翌日に再度伺うことにしました。
実際の検査について
結果的には、検査証明書については、医療機関独自のフォーマットで審査が通りました。
必要項目さえ満たしていれば、医療機関の任意のフォーマットでも、ファストトラックで事前登録すれば、問題なく審査されるようです。
任意フォーマットをご利用の場合は、以下の項目を探してマーキングをするなど、検査証明書の確認が円滑に行われるよう、ご協力をお願いいたします。任意フォーマットを提示する場合、内容の確認に時間がかかるため、「ファストトラック」の事前登録をしてください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
ただ、ネットを見ていると、必要な項目を満たしている場合でも審査が通らないという記載をみました。
そのため、念のため日本政府のHP掲載のフォーマットでの作成を依頼しました。そしてその原本をもち日本に入国しましたが、幸いにも今回は出番はありませんでした。
実際の検査メニューと料金
上から2つ目のメニューでの検査を依頼しました。
- RT-PRC Swab – 指定された有効な検査方法。
- Noso-Orophayngeal Swab – 鼻咽頭ぬぐい液・咽頭ぬぐい液の混合、指定の有効な検体。
- 4-6時間での結果通知
料金の3,100ペソを現金で支払いました。
これに加えて、日本政府HP掲載のフォーマットでの発行を依頼したので、Translation費用として、追加で300ペソで、合計3,400ペソを支払いました。
実際の流れ
- Day 0: 医療機関の場所と受付について確認。
受付用のフォームをもらい、翌日の検査に備えて準備。 - Day 1: 検査当日
- 午前7時 検査
開院直後だったため、受付から検査終了まで実質30分程度で完了。その日の一人目だったので、待っている人の数で変わりそう。 - 午前11時 陰性証明のメールでの取得
- 午後 Visit Japan Webからのアップロード
搭乗便到着予定日時の6時間前までに申請していれば、入国までに審査完了するので、それまでに済ます。*使用方法については次の段落へVisit Japan Webでの登録 – ファストトラックでの検疫通過 –
- 午前7時 検査
- Day 2: 原本の取得
- 午前:陰性証明書の原本の取得。
電子メールで送られてくるものは、医療機関独自のフォーマットのもののみ。
一方で、国のフォーマットのものは印章が必要とのことで、電子でのコピーはもらえず、原本を受け取りに来るように言われる。 - 午前:審査の完了
午前中にVisit Japan Webを確認すると、審査の完了を確認。
- 午前:陰性証明書の原本の取得。
- Day 3: 帰国日
- 飛行機から降りると、すぐにVisit Japan webの審査のページの提示を促される
- 青もしくは、黄色or赤の人とレーンが分かれて並ぶ。
- 青の人(審査完了済み)は、実際のWebページもしくはスクリーンショットを見せさえすれば、検疫でもそのまま通してもらえ、すごくスムーズ。
振り返ると、旅行の予定の4日間を使っていたので、必要な場合は旅程の中に組み込んでおくと安心です。
Visit Japan Webでの登録 – ファストトラックでの検疫通過 –
Visit Japan Webとは
入国手続き「検疫」、「入国審査」、「税関申告」をウェブで行うことができるサービスです。
https://vjw-lp.digital.go.jp/ja/
海外から入国される方のほか、日本に帰国される方もご利用頂くことができます。
オンラインで入国の手続きができる便利なサービスで、陰性証明が必要な入国だけではなく、3回以上のワクチン接種済みの人も、ファストトラック(検疫手続事前登録)を使う上で必要です。
下記のサイトからアカウント作成の方法を確認することができます。
ファストトラック(検疫手続事前登録)の方法については下記のサイトわかりやすいです。
唯一引っかかったのが下記のポイントで、よくある質問での回答で解決しました。
Q:ワクチンを3回接種しておらず、1回または2回しか接種していない場合はどのように登録すればいいのですか?
A:ワクチン接種証明書は「無」を選択してください。
ワクチン接種証明書の登録をしないと、検査証明書のページにいけません。
3回以上接種していない場合は、ワクチン接種“無“を選択すれば、検査証明書のページを選択することができます。
おまけ:税関申告、あの黄色い紙の記入もオンラインで!
日本に帰国する際に記入するあの黄色い紙(税関申告)ですが、こちらもVisit Japan Webから電子申告専用のゲートで使えるQRコードを発行することができます。
今回は機内で記入してしまいましたが、いつもペンを客室乗務員の方に借りることになってしまうので、次回から試してみたいと思います。
まとめ
不安もありましたが、今回はなんとか無事に帰国することができました。
現地の友人の紹介による検査のための医療機関の紹介や、現地でのスムーズなタクシー手配もあったので、詰め詰めのスケジュールでも無事に検査証を取得することができました。
日本の水際対策の方針も、出国元の国の状況や、コロナの状況に応じて変わるので、必ず政府のホームページや、旅行先の大使館のHPを確認しましょう。
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