面接プロセスの最終段階で設定されるオファー面談。
最終を終え、候補者から聞かれるのが、
「オファー面談って何話すんですか?」「無くてもそのままサインできるんですけど…」
特に承諾するつもりのオファーなら、その意義をあまり感じないかもしれません。
そういった方にいつも言うのが、「オファー面談は絶対やっておいた方がいい」ということです。
一方的に選考のための一方的な質問ではなく、双方にコミュニケーションしやすい場所です。
ここで改めてコミュニケーションをとり相互理解を深め、不安や懸念を解消して置くことが入社後のギャプを防ぐことになります!
本記事では、オファー面談を控えた候補者と話した結果、選考中に聞けなかったことや、サインに向けて気になっていることなど、実際に上がってきた質問について書いています。
ここまで気になってたけど、選考プロセスでは聞きにくかったことを聞いてみましょう。
ほんとは聞きたい質問あるんですけど…
選考プロセスでは、どうしても選考される側とする側というパワーバランスで進んでいきます。
社内の実際の状況であったり、転職する上での自分の希望に関する部分はなかなか聞きにくかったりします。
特にオファーレターをもらったあとのオファー面談では、候補者側、採用側双方にフェアな状態で
そこでカジュアル面談を使いオファーにサインするのに自分は何が必要なのか、クリアにする場所としてオファー面談を使うことができます。
オファー面談の役割については、下記の記事もご覧ください。
担当者に応じて回答は変わる!適切な質問とは
人事担当者向けの質問と、直属の上司となる採用担当者向けの質問の2通りがあるので、分けて考えましょう。
例えば、同じ「評価」についての質問でも、意図によって質問するべき人が変わってきます。
昇給や昇進のタイミングや過去のボーナス支給実績などについては人事に確認すれば、人事制度や過去の実績について具体的な回答を得られます。
一方で、評価の方法やKPI、このポジションに期待されていること、キャリアパス、今後の戦略については、採用担当者に確認すると、何が評価されるのか、期待されているのか具体的な回答を得ることができます。
よくある質問11選
オファー面談で候補者からある質問の一例を下記に挙げます。
- 面接を通しての評価について ― 面接官からどのような部分が評価されたのか。他の候補者との比較ポイントや選ばれた自分に期待されていること。
- 人事評価のシステムについて ― サラリーレビュー、人事評価についてのタイミングや、その内容について
- 業務内容について ― より具体的なアサイン予定のプロジェクトや社内の役割分担の状況、そのほかJDに記載がないものはあるか。
- 業務に対するKPIやノルマについて ー 日常業務における上司からの評価指標について
- 勤務時間について ― 社内の方の実際の1週間のスケジュール、1日の就業時間について、残業の実態など。
- 社内でのキャリアパスや、プロモーションについて ー 所属先のチームや同年代、転職組の昇進の実績について。特に海外駐在を意図している場合は直近の海外への異動実績など。
- 福利厚生の詳細について ― どういったものがあるのか。
- 有給休暇についての詳細について ― いつから、何日取得できるのか。
- 介護休暇など休暇制度について ― 無給の休暇を含め、万が一必要な場合に社内にはどういった選択肢があるのか。
- 入社日の流れについて ―PC、携帯など会社の備品の受け取りなどについて
- 社会保険への切り替えについて ― 業務委託契約やフリーランスだった場合に正社員契約に伴う、国民保険、年金からの切り替えについての手続きについて
ポストコロナの今、よくある質問
今の時代だからこそ、候補者から最近下記のような質問も聞きます。
副業について
副業の制度の有無についての質問は、リスキリングもキーワードとなる今日この頃、皆さん興味がある一方で、質問するのに抵抗がある方が多いようです。
例えば、興味本位で副業の意図がないのであれば、「今の所、副業の予定はなく、制度がない場合も問題ないこと」を前提として質問すると聞きやすいです。
在宅勤務の状況
最近はハイブリットと、例えば週3回の在宅勤務とオフィス出社のケースや、企業としてリモートワークを推奨する企業もあります。
一方で、コロナ禍の特別な対応を終了しオフィス出社を求める企業も増えてきました。
その際にぜひ聞いていただきたいのが、どうしてその方針なのか、について聞いていただくことをお勧めします。
そこから、会社の考え方を垣間見ることができます。
出社を求める理由が「チームの団結力のため」なのかなど、自分がその理由に共感ができるのかを考えてみるのも一つの方法でしょう。
あとは、実際の状況を聞くため、特に人事担当者に実際の制度の利用状況などを確認するのも良いです。
まとめ
オファーを取るにあたり、今自分がどこに悩んでいるのかを整理するよい機会です。
正直入ってみないとわからないことも多いです。
オファー時点で完璧を目指すことは難しいですが、自分がワクワクして取れるオファーなのか質問を通して考えてみましょう。
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