大学時代の同級生、田中君に魅力を教えてもらった、ハンドドリップコーヒー。
それが私のコーヒーとの思い出深い記憶の一つです。
「自分がいつコーヒーに凝るようになったのか?」
みなさんも思い返してみると、そんなきっかけありませんか?
香りと味をきっかけに思い出す記憶も多いです。
私のコーヒーは大学時代の手作りの贅沢さを教えてくれた田中くんのコーヒーでした。
田中くんのスイーツとコーヒー
田中くんは髪の毛を中分けでグリースで整えるタイプで、服装はギャルソンのモード系。
「大学卒業したらカフェ開くんだー」と就活の波にも囚われず、我が道を行く憧れの存在でした。
ゼミの活動でたまたま一緒になり、親しくなりました。
ある週末の夜、ゼミの課題の準備をしようとしていたところ、
手作りスイーツに凝っていると聞いていた田中くんから、
ちょうどお昼にケーキを作ったと聞いたので、田中くんのお家で課題の作業することにしました。
田中くんの実家は、閑静な住宅街にある、立派な日本家屋の戸建てでした。
この時、田中くんが部屋で淹れてくれた、コーヒーが私がハンドドリップコーヒーに興味を持つきっかけになりました。
課題の準備がひと段落したころに、
「例のスイーツ食べたい。」と言ったところ、
「休憩にしようか」と
台所から、ドリッパーと、挽いた豆が入ったキャニスターと、カップ&ソーサ―など、
コーヒーの一式をお盆に載せて、階段をあがってきました。
前々から田中くんがコーヒーに凝っていたことは聞いていたものの、
当時インスタントコーヒーか、缶コーヒーしか飲むことしか無かった大学生の私にとって、
道具を持って部屋に入ってきた田中くんの姿が新鮮で、今でも印象に残っています。
まずは、
入れ物を温めるため、カップとサーバーをお湯で温め、
「コーヒーを淹れるにはお湯が100度では熱すぎるので、
カップとサーバーを温め、少し冷めたお湯を使いコーヒーを淹れるのがおいしいのだよ」と
いう話をしながら慣れた手つきで、
素敵なヨーロピアンビンテージのカップにコーヒーを淹れてくれました。
慣れないおしゃれなコーヒーカップを渡され、少し緊張して待っていると
イチジクのケーキを持ってきてくれました。
甘いケーキと、コーヒーがこんなにも合うのかという感動と、この時間にカフェイン摂って寝れるのかという不安、夜遅くの甘いものに罪悪感を感じていました。
大学生だった当時、
ハンドドリップでコーヒーを淹れる所も見たことがなく、
こだわりを聞きながら、コーヒーと手作りのケーキを出してもらい、
なんてかっこいいんだと。
年上の社会人の彼女もいた
田中くんは余計に大人びて見えました。
そこから、
実家の食器棚でほこりをかぶっていた、コーヒーグッツの一式を出して、
週末にHIROコーヒーへ豆を買いに行き、
田中くんのマネをしながら、両親にコーヒーを淹れたのを覚えています。
皆さんのコーヒーの思い出はいかがですか?
香ばしい香りで思い出す、ほろ苦い思い出も少なくありません。
では、またー
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